水処理装置|サービス
水を科学し、適切な水をつくり出す
水中の不純物を取り除き、目的や用途にあわせた水質まで純度を高める用水処理装置と、さまざまな水質・性状の排水を浄化する排水処理装置により、生産性向上や環境負荷低減を実現します。
水処理装置とは
水には、さまざまな物質(不純物)が溶け込んだり、混ざったりするという性質があります。クリタグループでは、豊富な実績に裏付けられた技術とノウハウを掛け合わせ、使う時(用水 )や使い終わった水を捨てる時(排水)に、お客様の目的や用途に適した水質まで不純物を取り除く水処理装置を提供しています。
用水処理装置
水中の不純物を取り除き、さまざまな産業の用途に適した水を製造する水処理装置です。半導体など電子部品の製造に欠かせない超純水、工場などのボイラで使用する純水・軟水や、食品・飲料の製造用水など、用途に適した水を安定的に製造することで、生産性向上に貢献します。
超純水による洗浄で不純物を徹底除去し歩留まりを改善
課題
精密機器の中に組み込まれるさまざまな電子部品などの製造では、製品の歩留まりの悪化を防ぐため、その過程において回路に付着する化学物質や異物を取り除く洗浄工程が必要となります。
ソリューション
限りなくH₂Oに近い水をつくる「超純水製造装置」は主に前処理装置(ろ過装置など)、一次純水装置(RO膜やイオン交換樹脂など)、サブシステム(紫外線殺菌装置、UF膜など)で構成されます。これらにより、イオンや重金属、有機物、溶存ガスといった不純物を徹底的に除去した超純水を製造し、製品の歩留まりの改善に寄与します。また、排水回収装置と組み合わせ、製造工程で使われた超純水の一部を回収・再利用することで、節水にも貢献します。
節水
生産性向上
排水処理装置
工場などで発生する排水の懸濁物質や有害物質を除去するための水処理装置です。産業・工場ごとに異なる排水の水質・性状にあわせ、放流などの目的に適した水質レベルにまで浄化することで、環境負荷を低減します。
食物連鎖を利用した生物処理により、廃棄物となる余剰汚泥を削減
課題
工場などの排水処理では、微生物の働きにより排水中の有機物を分解させる「生物処理」が多く用いられています。なかでも、酸素が必要な微生物を用いる好気性生物処理(標準活性汚泥法)では、細菌が有機物を分解して増殖するため、廃棄物となる余剰汚泥が大量に発生するという課題があります。
ソリューション
余剰汚泥発生量が少ない好気性生物処理装置「バイオプラネット™ SR」は、自然界の生物の食物連鎖を利用し、標準的な好気性生物処理と比べて余剰汚泥の発生量を大幅に削減することで、廃棄物の削減に貢献します。また、曝気方法や細菌に適した「担体」の添加などにより、有機物を分解する細菌を安定維持することで、排水水質の変動に追従し、安定した排水処理を実現します。
処理のメカニズム
廃棄物削減
環境負荷低減
安定操業
規格型水処理装置・標準型排水処理装置
クリタは、処理水量や機器構成などの仕様を規格化した中小型の水処理装置を豊富にラインナップしています。
樹脂・膜など水処理ユニットのほか、ポンプ、配管、制御盤類など、装置の稼働に必要な機器類一式を架台上に工場内で組み上げ、試運転を完了させた後に出荷。設置後直ちに運転を開始することができ、設計・工事期間の短縮とともにコスト低減が可能です。
前処理・ろ過装置、純水装置、排水処理装置などを幅広くラインナップするとともに、お客様が求める水量・水質に応じて規格商品を組み合わせることができ、高い純度の水が必要になる超純水製造システムなどにも適用が可能です。
たとえば水道水から超純水を製造する規格型の超純水製造装置マクエースUP-R型。
高性能の逆浸透膜、UV殺菌器、デミナー、UF膜をワンパッケージでコンパクトに収納。省スペースのためユースポイントの近くに設置でき、現地工事も大幅に削減可能です。